TAP-Ⅱ(Co系合金めっき皮膜)
モールド銅板用に開発された高い耐摩耗性を持つ、当社オリジナルのモールド用標準めっき皮膜です。
被熱すると容易にセラミック化することで高温雰囲気下でも安定した高硬度・耐摩耗性を発揮します。
高速鋳造や緩冷却用鋳型に最適な連続鋳造モールド用皮膜です。
特長
・高温耐摩耗性
高温雰囲気下でも良好な耐摩耗性を発揮します。
700℃での耐摩耗性は一般的なNiめっきの3倍です。
・スプラッシュ対策
被熱サイクルと温度上昇に伴い、皮膜表層部に厚い特殊酸化被膜層を形成します。
これにより皮膜表面に溶鋼の飛散物(スプラッシュ)が付着しにくくなります。
・低い動摩擦係数
動摩擦係数が他の金属よりも低く、鋳型振動時の鋳塊との摺動抵抗を減少させます。
・ヒートクラック抑制
TAP-Ⅱの硫化物は溶解温度が高く、結晶粒界に容易に析出しないため、ヒートクラックを発生させ難い特性を有しています。
ポイント
高い耐摩耗性を持つTAP-Ⅱは1回のキャンペーンで2500チャージ以上の寿命を持ち、高速連鋳操業に最適です。
TAP-Ⅱはモールド銅板の表面温度が高くなる高速鋳造や、緩冷却用鋳型へのめっきとして高いパフォーマンスを発揮します。
優れた性能を持つTAP-Ⅱは日本国内はもとより世界各国のユーザーからも好評を頂いております。
さらなる高い耐摩耗性(TAP-Xb)や耐食性(TAP-ⅡS)を与えた皮膜もございます。
別種のめっきや溶射皮膜と同一面上で組み合わせることも可能です。詳しくはお問い合わせ下さい。
採用事例
連続鋳造用モールド(全面)
最大施工可能寸法
3000×1200