TAP-ⅡS(腐食対策皮膜)
TAP-Ⅱ皮膜をベースとして、従来の耐摩耗性をキープしたまま更に耐食性を高めた当社オリジナルのモールド用皮膜です。
TAP-Ⅱの使用条件をそのままに、優れた耐食性によりモールド銅板の下端腐食対策に高い効果を発揮します
特に腐食が激しい部分に適した腐食対策皮膜です。
特長
・優れた耐食性
TAP-Ⅱ皮膜に比べて約1.5倍の耐食性を持ち、特にモールド銅板の下端腐食対策に大きな効果を発揮します。
・使用環境
硬度・強度・伸び・耐摩耗性・熱伝導率等の特性は従来のTAP-Ⅱと同等であり、操業条件変更の必要がありません。
ポイント
優れた耐食性と 耐摩耗性により、モールド銅板のメンテナンスコストを削減します。
特にスラブ(長方形)・ブルーム(正方形)のモールド銅板に適しており、
モールド銅板の下端に導入すれば、腐食対策に大きな効果を発揮します。
別種のめっきや溶射皮膜と同一面上で組み合わせることも可能です。詳しくはお問い合わせ下さい。
<モールド交番の腐食原因>
モールド銅板下部に生じる腐食は、連鋳機の2次冷却水による原因が多くを占めています。
モールドを通った鋳片は、モールド直下に設置されたスプレーノズルから出る水ですぐさま冷却されますが、
その冷却水が直接モールド銅板下部に当たる、もしくは、鋳片の熱で水蒸気となりモールドと鋳片の間に
侵入することでモールドパウダーや溶鋼中の物質と混ざり腐食を引き起こす溶液を発生させます。
その溶液が銅板を侵食し、モールドを腐食させます。
採用事例
連続鋳造用モールド(スラブ・ブルーム下部)
最大施工可能寸法
3000×1200